陰影
樹齢300年
茫洋たる砂の原野は幾星霜の年月を経て緑の平原に変わった。
夥しい汗と涙と、そして開拓民の血を吸った緑の大地。
しかし、今その大地は、再び茫洋とした原野へ還ろうとしている。
ひび割れた舗装路をオコジョが横切る。
熊笹の原っぱをキタキツネが歩いて行く。
防砂林の中からエゾシカのなく声がする。
そして、ヒグマ出没注意の看板。
この地を開拓した者たちは、草葉の陰でこの現状をどう見るのだろうか。
北海道の地方経済の現実。
理想や理念や純粋な想いだけでは支えきれない現実がそこにある。
櫛の歯が欠けるように、少しずつこの地を後にしていった農家の夢の跡が崩れた民家として残っているエリア。
どこかへ集団で移転したのだろうか。
集落丸ごとゴーストタウンになったところもあった。
その集落だった場所の近くにこれがあった。
今でも祀り詣出る人がいるのだろうか。
綺麗に草が刈られ整備された小さなお社がイチイの樹の中にあった。
そして、開拓地のどこへ行っても見られる馬頭観音の像。
その隣には火を鎮める炎の化身たる不動明王様。
樹齢300年のイチイが見守った集落はもう無い。
でも、ここには人の手が今も入っている。
開拓民の子孫が、きっとこの自らのルーツを護っているのだ。
ふとそんな事を思いました。

長万部町某所
夥しい汗と涙と、そして開拓民の血を吸った緑の大地。
しかし、今その大地は、再び茫洋とした原野へ還ろうとしている。
ひび割れた舗装路をオコジョが横切る。
熊笹の原っぱをキタキツネが歩いて行く。
防砂林の中からエゾシカのなく声がする。
そして、ヒグマ出没注意の看板。
この地を開拓した者たちは、草葉の陰でこの現状をどう見るのだろうか。
北海道の地方経済の現実。
理想や理念や純粋な想いだけでは支えきれない現実がそこにある。
櫛の歯が欠けるように、少しずつこの地を後にしていった農家の夢の跡が崩れた民家として残っているエリア。
どこかへ集団で移転したのだろうか。
集落丸ごとゴーストタウンになったところもあった。
その集落だった場所の近くにこれがあった。
今でも祀り詣出る人がいるのだろうか。
綺麗に草が刈られ整備された小さなお社がイチイの樹の中にあった。
そして、開拓地のどこへ行っても見られる馬頭観音の像。
その隣には火を鎮める炎の化身たる不動明王様。
樹齢300年のイチイが見守った集落はもう無い。
でも、ここには人の手が今も入っている。
開拓民の子孫が、きっとこの自らのルーツを護っているのだ。
ふとそんな事を思いました。

長万部町某所
涼やかな炎暑
函館線沿いの某所でカメラを構えていました。
とにかく暑い日でしたね。
朝からもう汗でドロドロになりながら撮っていたんですが……
ふと、遠くを見ると入道雲がモクモクと空を埋めつつありました。
おそらく相当な高度まで伸びている筈なんですが、それを感じさせないほどのボリュームです。
北海道の大きな空。
その空に浮かぶ大きなソフトクリームとでもイメージしましょうか(笑)
熱い熱い、炎暑の日でしたけど、なんとなく視覚情報だけは涼やかに思えたのでした。
こういう日に沿線の木陰でビールでも飲みながらのんびりと列車を待って撮影するのって良いですよね。
今はそんな事も出来なくなった撮影が多いですけど……

八雲町付近
とにかく暑い日でしたね。
朝からもう汗でドロドロになりながら撮っていたんですが……
ふと、遠くを見ると入道雲がモクモクと空を埋めつつありました。
おそらく相当な高度まで伸びている筈なんですが、それを感じさせないほどのボリュームです。
北海道の大きな空。
その空に浮かぶ大きなソフトクリームとでもイメージしましょうか(笑)
熱い熱い、炎暑の日でしたけど、なんとなく視覚情報だけは涼やかに思えたのでした。
こういう日に沿線の木陰でビールでも飲みながらのんびりと列車を待って撮影するのって良いですよね。
今はそんな事も出来なくなった撮影が多いですけど……

八雲町付近
現代を生きるレトロ
昨今、とにかくレトロであればよいと言う風潮を見かける事が多い気がする。
古き良き時代への憧憬を形にしたかったのだろうか?と訝しがるかのようなセンスの悪いレトロ調なるデザインもはびこっている。
悪い冗談にしか見えない悪趣味なレトロ調や、見せかけ騙しのいかにもそれっぽい、しかも、安っぽい作りのハリボテ達。
風の噂に聞けば川越や喜多方など、古い蔵の町では昔はガードレールなど無かった!と言って歩行者保護の歩道すら作らないところもあるんだとか。
もうね、バカかと。アホかと。
お前らみたいなバカは蔵の脇ガードの無い歩道で自動車に撥ねられて死んでしまえと。
たまにいく観光客が偉そうに地元民の安全を無視して、なにが昔はそんなもんは無かった!だよと。
そう思うわけです。
で、今日の画像。
札沼線沿いで見かけた光景です。
この建物たち、多分開拓時代からでしょうね。
頑丈な石積みの蔵が現代に対応できるよう改造されて現役でした。
これが本当のレトロなんじゃないかと個人的に思うわけです。
昔ながらの建物が現代を『生きている』事こそ、本当のレトロなんじゃないですかね。
昔風の建物がみたいなら時代劇のセットにでも行けば良いわけですよ。
古い板塀に囲まれた古い民家とかの前に最新の原チャリが置いてある……とか、そう言う感じで時代を映す小道具と共に長い時間を経たものが共存する事こそ、至上の事なんだと最近思います。
石積みの蔵を兼ねた民家が改造されて商店になっている建物。
ここに歴史がある。
それが何となく嬉しかったです。

浦臼町
古き良き時代への憧憬を形にしたかったのだろうか?と訝しがるかのようなセンスの悪いレトロ調なるデザインもはびこっている。
悪い冗談にしか見えない悪趣味なレトロ調や、見せかけ騙しのいかにもそれっぽい、しかも、安っぽい作りのハリボテ達。
風の噂に聞けば川越や喜多方など、古い蔵の町では昔はガードレールなど無かった!と言って歩行者保護の歩道すら作らないところもあるんだとか。
もうね、バカかと。アホかと。
お前らみたいなバカは蔵の脇ガードの無い歩道で自動車に撥ねられて死んでしまえと。
たまにいく観光客が偉そうに地元民の安全を無視して、なにが昔はそんなもんは無かった!だよと。
そう思うわけです。
で、今日の画像。
札沼線沿いで見かけた光景です。
この建物たち、多分開拓時代からでしょうね。
頑丈な石積みの蔵が現代に対応できるよう改造されて現役でした。
これが本当のレトロなんじゃないかと個人的に思うわけです。
昔ながらの建物が現代を『生きている』事こそ、本当のレトロなんじゃないですかね。
昔風の建物がみたいなら時代劇のセットにでも行けば良いわけですよ。
古い板塀に囲まれた古い民家とかの前に最新の原チャリが置いてある……とか、そう言う感じで時代を映す小道具と共に長い時間を経たものが共存する事こそ、至上の事なんだと最近思います。
石積みの蔵を兼ねた民家が改造されて商店になっている建物。
ここに歴史がある。
それが何となく嬉しかったです。

浦臼町
冬へ向けて
山容
シルエット
夏への道
日勝峠
道道
梅雨へ
さて問題です、ここはどこでしょう?
スパッと答えられる方は只見線の上級者か、それ以上でしょうね。
ある有名な撮影地へ行く途中の集落なんですが、こっち側から見る光景は、少々通われてる方でもまずわからないと思います。
でも、この場所から見るこじんまりした集落の画。
個人的に凄くすきなんですよね。
閉鎖的な会津の山村と言う匂いがプンプンします。
でも、何度か通って行くうちに閉鎖的ってものは単に表面上の印象でしかなく、実際はオープンで人懐っこい住人が揃っているんだと、そう気がつきます。
かの戊辰戦争で会津は山を越えた越後の兵士と戦ったと聞きます。
昨日までよき隣人だった人が、突然敵に回ったら・・・・
そう考えると、会津の閉鎖的な空気と言うものの意味が見えてきますね。
一見さんには決して油断を見せない会津人の緊張感。
それが解けてきた時に見せる大らかさとか優しさってものは、日本中探してもなかなか対抗馬を思い浮かべられませんね(笑)
この街角(?)の情景も、もうすぐ入梅です。

福島県会津地域某所
スパッと答えられる方は只見線の上級者か、それ以上でしょうね。
ある有名な撮影地へ行く途中の集落なんですが、こっち側から見る光景は、少々通われてる方でもまずわからないと思います。
でも、この場所から見るこじんまりした集落の画。
個人的に凄くすきなんですよね。
閉鎖的な会津の山村と言う匂いがプンプンします。
でも、何度か通って行くうちに閉鎖的ってものは単に表面上の印象でしかなく、実際はオープンで人懐っこい住人が揃っているんだと、そう気がつきます。
かの戊辰戦争で会津は山を越えた越後の兵士と戦ったと聞きます。
昨日までよき隣人だった人が、突然敵に回ったら・・・・
そう考えると、会津の閉鎖的な空気と言うものの意味が見えてきますね。
一見さんには決して油断を見せない会津人の緊張感。
それが解けてきた時に見せる大らかさとか優しさってものは、日本中探してもなかなか対抗馬を思い浮かべられませんね(笑)
この街角(?)の情景も、もうすぐ入梅です。

福島県会津地域某所
石の上にも
朝日の頃
荒波のハイウェイ
収穫 〜 海の農産物
北海道日高地方。
襟裳岬は豊かな海のエリアのひとつ。
道内は海岸があれば海の恵みがあり、内陸ならば大地の恵みがあるのだが。
この地はその中でも類稀な海の農産物がある。
昆布。
波に打ち上げられる昆布だけでもおびただしい量だ。
それを拾い上げ、そして干して商品にする。
はるか昔から繰り返されてきた光景らしい。
でも、どこか暖かく、そして、ほほえましい光景に思えた。
海に出て人為的に採取するのではなく、打ち上げられたものだけで営むその光景が、なにか『自然と共生する』と言うもののリアルな光景に感じられたのでした。
普段であれば昆布漁で船が出るんでしょうけど、この日はあまりに霧が濃いので中止になったようです。
ですから、普段は人為的に大量にとっているのだと容易に想像も付きます。
でも、それでも。
なにか微笑ましい光景なんですよね。
出漁不能になったからと言って遊んでいる暇は無く、せっせと働かざるを得ないって事なんでしょうけどねぇ・・・・

北海道日高地方
襟裳岬は豊かな海のエリアのひとつ。
道内は海岸があれば海の恵みがあり、内陸ならば大地の恵みがあるのだが。
この地はその中でも類稀な海の農産物がある。
昆布。
波に打ち上げられる昆布だけでもおびただしい量だ。
それを拾い上げ、そして干して商品にする。
はるか昔から繰り返されてきた光景らしい。
でも、どこか暖かく、そして、ほほえましい光景に思えた。
海に出て人為的に採取するのではなく、打ち上げられたものだけで営むその光景が、なにか『自然と共生する』と言うもののリアルな光景に感じられたのでした。
普段であれば昆布漁で船が出るんでしょうけど、この日はあまりに霧が濃いので中止になったようです。
ですから、普段は人為的に大量にとっているのだと容易に想像も付きます。
でも、それでも。
なにか微笑ましい光景なんですよね。
出漁不能になったからと言って遊んでいる暇は無く、せっせと働かざるを得ないって事なんでしょうけどねぇ・・・・

北海道日高地方













